浴衣と振袖は違うの?

夏になるとよく耳にする"浴衣"。お祭りなどのイベントで着るよ!という方もいるのではないでしょうか?浴衣も振袖もどちらも着物ということには変わりありません。頭の中でイメージするフォルムもなんとなく同じですよね。では何が違うのでしょうか?今回は二つの特徴を紐解いていきます!
素材
浴衣
✔起源は麻(後に木綿など)
お風呂のとき、また上がったあと素肌に着るためサラっと軽い生地です。
振袖
✔正絹
浴衣には裏地がついていませんが振袖にはしっかり裏地がついています。そのため分厚く、長襦袢など重ねて着ることが常用です。
着るときに必要なもの
浴衣
✔半幅帯や兵児帯
✔下駄
✔肌襦袢(振袖と共通)
振袖と比べて必要なアイテムは少ないです。帯も簡略的に結ぶことができる兵児帯が今は人気です。下駄はサンダルと同じように素足で履きます。
振袖
✔長襦袢
✔袋帯や名古屋帯
✔帯締め、帯揚げ、重衿など
✔足袋と草履
✔肌襦袢(共通)
振袖の下には長襦袢という着物をインナーのように着用します。帯は飾り結びもできる丈夫な袋帯を組み合わせます。帯まわりや衿元を華やかにする装飾品も増え、足元は足袋を着用したうえで草履を履きます。
着るタイミング
浴衣
✔部屋着
✔お祭りなどのイベント
浴衣のはじまりはお風呂上りの部屋着という立ち位置でした。現代でも旅館に宿泊するとお部屋用に用意されていたりしますよね!しかし江戸時代に銭湯が流行った影響でそのまま外出着として身につける人も増え、現在お祭りなどイベントで着ることが増えました。
振袖
✔成人式や結婚式などフォーマルシーン
対して振袖は式典などかしこまった公の場で着用します。なぜなら振袖は女性の第一礼装(=格式の高い装い)という位置づけだからです。シーンに応じて重ねて着るものや装飾品が多くなるのはなんとなくイメージできるのではないでしょうか?
つい混同してしまいがちなこの二つ。ひとえに着物といっても結構違いがあるものです。けれど洋装だって割と似ていると思っています。例えば結婚式に参列するときはドレス一枚で完結することもありますが、入学式に参列する人はジャケットやコサージュ、スカートの丈など、似ているようで少し違っていますよね。その場面に適した服装を知ることもステキな大人への第一歩かもしれません♪
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